建築設計で大切にしている
5つのことCONCEPT

会話と役割

何気ない会話から、だんだんとその人の考えかたや、物事に向き合う姿勢が見えてくる。
そういう時間が大切だと思っています。
心地よい場所や空間のイメージは、日常的な会話の中で偶然生まれてくるものかもしれません。
魅力的な空間づくりために、私たちはそのときどきで自身の役割を見出しながら、
必要な言葉や方法を投げかけます。

そこにしかない空間

ささまざまな専門家が集まって創り上げていく空間は、ひとつとして同じものがありません。
人々の手によって、そこにしかない空間がつくられていくことは、まさに建築の醍醐味だと言えます。
そのような空間は、きっと人々に末永く寄りそう場所に育っていくと思います。

物が語ること

人にとって心地よい場所は、そこにある空間や物たちがいきいき輝いていると感じます。
物には、自然界から人々が見つけてきた由来があり、そこに至るまでに経てきた人々の手仕事があります。
それぞれの物の来歴に想いを馳せながら、時間の豊かさが感じられる空間をつくりたいと思います。

時間と人が美しくする

自然の美しい原理として、人の手仕事によってつくられた物も、時間を経ることで混ざりあって結びつきます。
そのような空間は、きっと人が手間や暇をかけて育むことが楽しくなります。
人の営みと自然の力によって、経年美化していく空間をつくりたいと思います。

かかりつけ医のように

建築設計は新しく建物をつくることだけが仕事ではありません。
日常的に相談を受けながら経年の様子を見守り、人や空間に寄りそっていくことも大切だと考えています。
空間に手間や暇をかけることが楽しくなるように、人と物、人と人の関係をつくっていきたいと思います。

私たちといっしょに、心地よい空間をつくりましょう。
伊藤立平