山口県長門市の住居兼展示場「木の風景...

 

 

 

 

 

 

山口県長門市の住居兼展示場「木の風景」が第9回JIA中国建築大賞2017、住宅部門にて特別賞を頂きました!本プロジェクトの企画者であり建築主である近藤社長夫妻はじめ、シンラテックの皆さんとの共働に評価を頂くことが出来、大変光栄です。

現地審査は数百キロの旅程の中で審査員の方々にお越し頂き、近藤夫妻も交えて山や樹木の話、製材業の話、試行錯誤の末辿り着いた建築での取り組みの話をする機会を頂き、忘れ得ぬ思い出となりました。

18日はJIA中国支部建築家大会IN長門2017での表彰式と講評へ出席。構造を担当下さった桃李舎の桝田洋子さん、貴田祥子さんも遠路お越し下さいました。

総評は審査委員長の内藤廣さんから。大会開催地に因む金子みすゞ「海と空」の言葉の分かりやすさについて。関連するかもしれませんがアーティストによる建築について欠席された名和晃平さんとの議論が聴けなかったのがとても残念でした。

個別評では内藤さんから、今まで建築家が川上から川下までを引き受ける取り組みがなかったのではないかというコメントを頂くことができ(おそらく建築やものづくりの文脈においては前日の三井所さんの長期、分散、円環型の取組みが参考になりそうですが)、前田圭介さんからは、特に高さ方向のスケール(住居との関係)の根拠についてご指摘を頂きました。

 

 

 

 

 

授賞式後、大変光栄なことに(会場からとても近いため)受賞された建築家の方々が「木の風景=木材展示場+住居」にお越しくださいました!

居間でもある中央のホールにて、近藤社長から地場の広葉樹材についての説明があり、多方面からの意見交換の場となりました。この機会を頂いてとても良かったのは、(私も共感する)建築家側からの切実な価格や融通を効かせてほしい依頼の仕方の話の方向と、山を守り、林業家を守り、製材業を守る側の近藤社長の話の方向が向かい合う場面に立ち会えたことでした。利害が相反する面もありながら、ポジティブに乗り越えるべき課題だと思います。

実物を見て頂ける貴重な機会でした。皆さん多忙かつ遠方にも関わらず、本当にありがとうございました!

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